成長期の膝の痛み

- update更新日 : 2024年01月24日
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成長期の膝の痛み

スポーツや運動とケガはつきものです。学生は、限られた期間の中で結果を出さなければなりません。その分、頑張りすぎて体へ過度な負担がかかってしまい症状が現れることがあります。今回は、学生によくある膝の症状についてまとめました。

目次

オスグッド・シュラッター病
ジャンパー膝
ランナー膝
有痛性分裂膝蓋骨
離断性骨軟骨炎
半月板損傷
がそく炎

前橋の山王接骨院・山王整体院では、学生の膝の痛みにゆらし療法で施術しています

 

①オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病(オスグッド)は、太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)の使い過ぎにより、膝下のすねの骨の部分が痛みます。 運動などで繰り返し刺激を与えることで、膝下のすねの骨が運動時に痛んだり隆起したりします。

山王接骨院・山王整体院では、ゆらし療法でオスグッドの早期改善、早期競技復帰を実現しています

オスグッドの症状

オスグッドの症状は、膝下の骨の部分に圧迫痛があり、進行すると隆起します。運動時に痛んだり、膝を曲げることが痛みのため困難になったりします。

当院の施術

これまでは運動によるオーバーユース(使い過ぎ)から発症すると言われており、運動を活発に行う学生に多く発症していました。そのため、運動を休憩することがメインの改善法でした。しかし、オスグッドの症状が軽いうちに対応できれば、体の使い方を変えることで膝への負担を軽減し、早期改善、早期競技復帰が実現できるようになっています。負担をかけ緊張している筋肉や関節をほぐし体を整え、動き方を修正していきます。

前橋の山王接骨院・山王整体院では、オスグッドの施術と再発予防を行います

 

②ジャンパー膝

ジャンパー膝は、膝を伸ばす時に太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を使いすぎることで、この筋肉が膝のお皿(膝蓋骨)の上の付く部分や、下の腱の部分が微細断裂を起こし、その後の修復過程において固くなってしまうもの(瘢痕化や石灰化)です。

ジャンパー膝の症状

ジャンパー膝の症状は、運動時に膝のお皿の下(腱)が痛み、この部分に圧迫痛がでます(膝蓋腱炎)。または、運動により膝の上部に圧迫痛がでます(大腿四頭筋腱炎)。

当院の施術

初期の段階であれば膝の上下の組織が固くなっていないので、体の使い方の修正や運動量の調整によって早期改善が期待できます。股関節から足までの筋肉をゆるめ、太もも前面の筋肉に負担がかかりすぎないようにバランスや動き方などを修正していきます。

山王接骨院・山王整体院では、ジャンパー膝の施術と再発予防を行います

 

③ランナー膝

ランナー膝は、ランニングによって生じる膝周辺の痛みの総称です。成長期の子供に関係が深いのは、膝外側の痛み(腸脛靭帯炎)や膝のお皿の裏側の痛み(膝蓋軟骨軟化症)です。

ランナー膝:腸脛靭帯炎の症状

腸脛靭帯炎の症状は、膝の外側にある靭帯(腸脛靭帯)と膝の骨の外側(大腿骨外側上顆)との摩擦によって炎症が起こり痛みになります。

当院の施術

足や膝、股関節のバランスを整えたり、運動量を調整したりする必要があります。初期の状態なら、体の使い方を修正したり、インソールを用いて体のバランスを修正して症状のある部分に負担がかからない状態にして競技に復帰していただきます。

ランナー膝:膝蓋軟骨軟化症の症状

膝蓋軟骨軟化症の症状は、運動する時や階段の上り下りの時に膝の裏側に痛みを感じます。膝を少し曲げた状態でお皿を膝の方向に圧迫しながら動かすと痛みを感じます。(レントゲン検査でもなかなか異常が見つからないケースもあります)

当院の施術

症状の軽い場合は、太ももだけでなく膝下の筋肉まで柔軟性が向上するようにほぐします。そして、運動量の調節や太もも前面の筋肉に負担がかからないように体の使い方を修正します。

山王接骨院・山王整体院では、腸脛靭帯炎の施術と再発予防を行います

 

④有痛性分裂膝蓋骨

有痛性分裂膝蓋骨は、膝のお皿(膝蓋骨)が2個以上に分裂した状態のもので、多くは分裂部分に痛みや症状はないのですが、過度な運動が原因で分裂部分に牽引力が繰り返し作用し痛みとなるものです。

有痛性分裂膝蓋骨の症状

有痛性分裂膝蓋骨の症状は、お皿の骨の外側に多く、骨の分裂部に沿って圧迫痛があり、軽くたたくと痛みを感じたりもします。

当院の施術

股関節から足にかけての筋肉の状態を改善します。そして、運動量の調節や体の使い方を修正し、膝にかかる負担の左右バランスなどを整えます。場合によっては、インソールなどで膝にかかるバランスを整えることもあります。

 

⑤離断性骨軟骨炎

膝の関節(大腿骨)の軟骨部分が分離し、進行するとはがれてしまう疾患(関節ネズミ)です。膝の他にも、肘や股、足首にもみられます。膝では内側に好発します。

活発なスポーツ選手に多く、くり返し関節に圧が加わり局所的な血行不良が起こり、軟骨がはがれていくと推測されています。

離断性骨軟骨炎の症状

離断性骨軟骨炎の初期症状は、運動後に関節部分に不快感や軽い痛みがあります。進行すると、走ったり、階段の上り下りが困難になっていきます。軟骨がはがれてしまうと、膝の骨と骨の間にひっかかり動かせなくなったり(ロッキング)、痛みのために動作制限が起こります。

専門医で早期検査、早期治療をおすすめします。

 

⑥半月板損傷

半月板損傷は、体重がかかった状態で膝に異常な捻りの力が加わった時と半月板の一部が裂けたり、切れたり損傷します。運動中に膝を捻った時や接触プレーで強い力が加わった時に起こりやすく、内側も外側もやや後ろ側にかけて断裂が起こりやすいスポーツ外傷としてはとても多いケガです。

半月板損傷の症状

半月板損傷の症状は、膝の上下の骨の間に痛みを感じ、膝を曲げたり、階段の上り下りで痛んだり、運動時に痛みを感じます。膝の屈伸や捻りなど、どの動作にも症状が現れる可能性があり、運動後に膝に水がたまり腫れることもあります。断裂の方向によっては、断裂した半月板がひっかかり膝が曲がったまま伸ばせないこともあります(ロッキング)。

当院の施術

競技復帰を急ぐなら、手術という選択があります。半月板を縫合するか、切除するかは状態次第です。手術を受けずに治したい方に施術を行っていますが、ある程度の期間が必要です。股関節から足までの筋肉をほぐし柔軟な状態にします。そして、膝に捻りのストレスが加わらないように筋肉の状態を調整したり、動き方の修正をしたりします。

ただし、痛みは無くなりますが断裂した半月板はそのままなので、再発しないよう体のバランスや筋力強化などのメンテナンスは意識していただきます。

 

⑦がそく(鵞足)炎

がそく(鵞足)炎は、太もも裏側の筋肉が付着する膝下の内側の炎症性の痛みです。膝の曲げ伸ばしや股関節を閉じる動作を繰り返すことで、膝下内側の部分に刺激が加わり痛みとなります。扁平足やスポーツの特性により膝の内側に負担がかかったり、捻るような力が繰り返し加わったりすることで炎症が起こります。

がそく炎の症状

がそく炎は、膝の内側の下の方(がそく部分)に痛みを生じます。その部分に圧迫痛があり、腫れや熱を持つこともあります。あぐらをかく時、股関節を閉じる時、膝を屈伸する時に痛みますので、運動時の膝の動きや階段を下りる時などが辛くなります。

当院の施術

原因となる太もも裏側の筋肉を中心にほぐします。また、股関節や足首の使い方も重要になるので、関連する筋肉も整えていきます。それでもバランスや動き方の修正が不十分なときは、インソールを用いてがそく部分に負担がかからないようにします。運動量の調整や運動後のセルフケアも必要になります。

前橋の山王接骨院・山王整体院では、鵞足炎(がそく炎)の施術と再発予防を行います

成長期はとても大事な時期です。なので体の状態を優先していきたいのですが、学生には限られた期間しか試合や大会がありません。いつまでも休んでいると大事な試合や目標とする大会が終わってしまいます。充実した学生生活を送るためにも、無理せず早期検査を行い、早期に対策がとれるようにサポートしていただけたらと思います。