坐骨神経痛に自己流エクササイズは危険

- update更新日 : 2023年12月15日
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患者さんで坐骨神経痛がひどく、思うように歩けない方が通院しています。
徐々に回復してきていたのですが・・・
Youtubeで同じような症状に効く体操を見つけたのでやってみたそうです。

すると、
せっかく良くなってきていたのに、最初の動けないくらい痛い状態に戻ってしまいました。

SNSなどで配信されたエクササイズ動画は、その患者さんの状態にマッチしていないものだと、ちょっと危険ですよ!
ということをお伝えしようと思います。

前橋の山王接骨院・山王整体院では坐骨神経痛の改善を整体施術で行っています。

坐骨神経痛は突然起こるものではありません

坐骨神経痛になる前には、必ず腰の関節の状態が悪くなります。

お尻の筋肉が原因のこともありますが、今回は腰からくる坐骨神経痛についてお話しします。

 まず、背骨が加齢によってやせてきたり、仕事や運動、動作のクセによって疲労がたまり腰の関節に炎症が起こったりすると動作に対してしっかり体を支えられません。

さらに、椎間板の衰えは骨や関節の衰えと同時に変化が始まります。

同じ姿勢をした後、姿勢を変えようとして鈍痛を感じたり、軽い運動をすると症状が軽くなったります。

急激な動作や運動をやりすぎると一時的に強い痛みがでます。

このような症状は、腰の衰えの初期症状です。

そして、前かがみなどの同じ姿勢が続くと、いつの間にか関節が固まり、背骨周辺の組織が変化していきます。

脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道が靭帯や周辺の組織が固くなったり厚くなったりして狭くなってしまう状態です。その一部が神経を圧迫すると坐骨神経の痛みが出ます。

椎間板ヘルニアは、腰のクッション材である椎間板の線維が破壊され中身が飛び出し、それが神経にあたると痛みやシビレなのどの症状が出ると言われています。

ヘルニアにならなくても、クッション性が低下し衝撃吸収が出来なくなると腰骨の関節の隙間が無くなり、坐骨神経に影響を与えます。

椎間板以外にも背骨が安定するように骨に突起があるのですが、これらの状態が悪くなると背骨の関節が狭くなったり、支えられなくなったりして、脊椎すべり症脊柱不安定症などとなり神経症状へとつながります。

このように、腰骨の関節の状態が悪くなると神経や神経周辺の血管を圧迫してしまいます。

すると痛みやシビレが坐骨神経にそって現れるのです。

したがって、坐骨神経痛が起こってしまったら、そのもととなる原因を改善しなければいけないのですが、加齢とともに起こってしまったものだったら・・・。

どのように体を動かせるようにするかが大事になってきます

ですから、SNSの動画をみて同じような運動をすれば坐骨神経の症状が改善するかというと難しいのではないか!と言うことになります

山王接骨院・山王整体院では、痛みの無い施術と痛みの無い範囲の運動をお伝えしています。

できれば専門の機関でしっかり検査をして状態を把握し、腰に負担のかからない動き方を身に着けることが大切になります。

症状が再発しないよう生活指導も行っています。

また、そのような状態にならないように努力することも大事です。

適度な運動は体の老化を遅らせます。

ただ運動をするにしても、正しい歩き方、自分に合った動き方、適切な運動量を考えなければなりません。

生活していれば体に負担はかかります。定期的にメンテナンスをすることも必要です。

人の体も長持ちさせるにはメンテナンスは必要ですよ。